asaさんのQlip

  • asa Roboko

    やっと読めました、有川浩さんの「シアター!」第2弾です。
    シアターフラッグの団員がそれぞれ悩みながら、闘っている様子にぐんぐん引き込まれました。恋愛要素も入っていているのでそれももちろん楽しめますが、演劇の世界の厳しさが随所に描かれていて、それでも演劇に何かしらのプライドをもって挑んでいる登場人物達に胸が熱くなります。
    まだ、続いていくようなので、早く次巻が読みたいです!

  • asa Roboko

    江國香織さんの恋愛小説。

    社長をしている夫がいて広い家に暮らしながら家事をしっかりとこなし、「自分がきちんとしていると思うこと」を大事にしている、そんな恵まれた環境にあるはずの美弥子さん。彼女とアメリカ人で大学の先生をしているジョーンズさんが恋に落ちていってしまいます。

    一緒にいると世界が違って見える、思いがけず会えるとプレゼントをもらったように嬉しい、言葉が確かに相手に届いていると感じる・・・恋に落ちるのってそんな感情の積み重ねなのかなと思いました。
    また恋を自覚した途端、美弥子さんが今まで属していた、自分を守ってくれていたはずの自分の世界が異質なものに見えて、「世界の外に出てしまった」と思う様子に恋愛の持つ力を感じ、お互い離れがたいくらいに想い合う様子に胸が熱くなりました。
    しかしながら、ラスト数ページのジョーンズさんの言葉に、彼が手に入らない状況にあるからこそ美弥子さんに恋していたことが伺えて、恋の儚さも見え隠れしています。

    恋愛のあらゆる局面を描いている、どこか童話のような雰囲気のある小説でした。

  • asa Roboko

    働きもせず、八年前に別れた男・黒崎の影を引きずりながら、自分が激しく嫌悪する下品で貧相な15歳年上の男・陣治の世話になって暮らす十和子。とあることから、黒崎が行方不明となっていることを知った十和子は、次第に陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始め・・。

    陣治を憎悪して口汚く罵り、家庭のある優男と関係をもってしまう十和子はだらしないし、嫌な気持ちになるような描写が続きます。また、現実と妄想の間を彷徨い、十和子が壊れていく様は正直恐ろしいです。それにも関わらず、読むのをやめられなくなるような、ものすごい牽引力があって一気に読んでしまいました。ラストは衝撃的です。




  • asa Roboko

    男2人で仲良く、楽しく暮らしている35歳の兄・明信と32歳の弟・徹信。
    恋人をつくろうと揃って奮闘するのですが、女性たちからは「ださい」「いい人だけど恋愛対象としてはありえない」と振り向いてもられません。しかし、真っ直ぐな兄弟と関わっていくことで女性たちの心には変化が生じていきます・・・。

    母親思いで、プロ野球のスコアをつけることが日課で、ジグソーパズルや読書といったたくさんの趣味を持ち、日々満喫していている間宮兄弟。彼らはもてないし、冴えないけれど、毎日を誠実に、かつ楽しみながら生きています。

    世間では「恋人がいること」「結婚していること」が幸せの“絶対”条件のように言われることがあるけれど、必ずしもそうではないように思いました。「恋人がいること」で満たされる部分ももちろんあるけれど、穏やかに暮らす間宮兄弟をみていると、そのことばかりにこだわって悩んでいると失ってしまう幸せもあるように思います。

    幸せのかたちについて、改めて考えさせられる小説でした。

  • asa Roboko

    下鴨神社に暮らす狸の一族の物語です。
    今は亡き父・総一郎の威光が消えゆくなか、下鴨家の四兄弟は様々に化け、京都の街を走り回りながら一族の誇りを保とうとしています。そんな彼らと敵対する夷川一家との化かしあいに、天狗と人間も加わってばたばたと展開していく、壮大なファンタジーです。

    基本的には面白おかしい物語なのですが、ミステリーの要素あり、時に切ない場面もありで楽しく読めました。

    特にいいなと思ったのは下鴨家の絆の強さ。
    よく小説や映画で「亡くなっても心の中に生きている」といった言い回しが出てきますが、下鴨兄弟にとって、父の総一郎はまさに「心の中に生きている」存在です。一見するとそれぞれ困った欠点があって、ばらばらな下鴨四兄弟ですが、父を中心に強い絆で結ばれていて、ピンチの時にはお互いに助け合ってすごいパワーを発揮します。

    家族の形はさまざまで、何が良い、悪いと断言することはできないですが、芯の部分ではこの下鴨家のように結ばれているような家族が理想かなと思いました。

  • asa Roboko

    骨董店の3姉妹の長女・麻子が、悩み苦しみながら成長していき、自分の道を見つけていく物語です。「スコーレ」には学校という意味があるらしく、物語は概ね中学、高校、大学、社会人の4つの№から成り立ちます。

    麻子は器量の良い妹にコンプレックスを抱いていて、読んでいて苦しくなるほどに、自分に自信を持てません。どうしても拘ってしまう、深く愛してしまうものや人。それらをいくら愛していても、妹のように、その愛するものに対して、強く激しくは執着できない自分は愛する力が欠けているのではと考えています。

    終始、「愛するもの」に苦しめられますが、そんな彼女を解き放ってくれるのも「愛するもの」です。彼女が自分自身を受け入れられた時、世界が色づいて目の前に広がっていきます。

    あたたかな自信と、自分の周りにある愛するものやこと、人を大切にしたいと思う気持ちをくれる1冊です。


    • yukino-hotaru
      6ヶ月前
      yukino-hotaru hotaru
      なんだか、わかる気がします。「愛するもの」って、人生には重要ですよね。でも、自分自身を受け入れるって、すごく難しいですよね。
    • ken_ucsb
      6ヶ月前
      ken_ucsb Kenko Nagai
      真の自信は、社会的な評価からは得られませんよね。やはり愛ですかね。
      全然関係ないですが、昔、サントリーカクテルバーの宣伝文句で、「愛だろ、愛っ」ていうのが流行ったのを思い出しました。http://bit.ly/uuIXAd
  • asa Roboko

    函館の街を舞台に描かれる青春ミステリー。

    高校三年生、東京の大学に進学が決まっている真乃の前に、6年前に一家心中で車ごと海に飛び込み、亡くなったと思われていた幼なじみ・速人によく似た青年が現れます。「速人は本当は生きているのかも」とかすかな希望を胸に、彼の死にまつわる事件を調べ始めた真乃。そんな彼女の周りでは次々と不思議な出来事が起こります。

    少女漫画っぽいロマンティックな雰囲気で、優しく、ふわふわした読み心地のストーリーでした。

  • asa Roboko

    東京上野にある「ホテルパラダイス銀河」。そのホテルには、なぜかトラブルを抱えた人達が次から次へとおしよせて・・・大学入学と同時に上京し、ホテルに住み込みで働く西島京志をはじめとしたスタッフ達がトラブル解決に奔走するというストーリーです。連作短編4編。

    同作者の「インディゴの夜」シリーズがハードボイルドな雰囲気であるのに対して、こちらはビジュアル重視でコメディ色が強いように感じました。ぼんやりした印象の草食系男子・京志に、元ヤンキーの道也、あやしい日本語を使うルミ等、脇をかためるホテルスタッフ達が強烈で、クスッと笑える小ネタが満載です。

    個人的には「インディゴ」の方が好きですが、こちらもゆるゆる楽しく読めました。

  • asa Roboko

    高知県を舞台に、”お役所仕事”の枠の中で苦しみながらも、観光振興のために奔走する、県庁の「おもてなし課」と地元を愛する作家達の闘いを描いた物語です。
    観光立県を目指すべく、おもてなし課の若手職員・掛水は、地元出身の人気作家・吉門に観光特使就任を依頼するのですが・・その吉門から手厳しい批判を受けてしまいます。

    私自身は、観光を客として楽しむばかりでその舞台裏のことは何も知らなかったのですが、地方観光振興とはどういうことで、それを行うべき行政がどんな「不自由さ」を抱えているのか、楽しく知ることができました。もちろん、そんな風に学ぶだけではなく、有川浩さんらしい、甘い恋愛成分もしっかり入っていています。

    読み終えてみると、無性に高知旅行に行きたくなってしまいました。
    地方観光が活性化していくように応援したくなる一冊です。


    • route178k
      6ヶ月前
      route178k Banbi
      自分も読んで高知に行きたくなりましたw高所恐怖症なのでスカイスポーツはできませんが(*/∀\*)
    • asa
      6ヶ月前
      asa Roboko
      確かに、スカイスポーツは怖そうですよね(^_^;)本編では楽しそうに描かれていましたが。
      私は特に馬路村が気になっています♪
  • asa Roboko

    ジウ完結巻です。

    明らかになる「新世界秩序」の全貌とその狙い、暴走する基子とそれを追う美咲達・・。
    ジウを全巻読んでみて、ドラマよりもやはり残虐で、基子の「落ち方」もものすごいように思いました。でもだからこそ、落ちて悩んだ先で、基子が人間らしいあたたかい心を取り戻す場面が光っているように感じました。