三島由紀夫や北杜夫が影響を受けたというノーベル賞作家トーマス・マンの自伝的小説である。
友情や恋愛、家族等について悩み、孤独感やアイデンティティの欠如など思春期特有の苦しみを抱える少年の苦悩や青年となった主人公の芸術家としての葛藤を描いた青春小説の名著である。
私が言うには烏滸がましいが、これぞ「文学作品」という作品であり、多くの大作家が影響を受けたのもわかる気がする。
ただし、文学青年の間では名著として語り継がれるのであろうが、読書離れが激しい現代の若者には取っ付きにくいかも知れない。
私は同時収録されている「マーリオと魔術師」の方が面白く感じたし、現代の若者にも受け入れられやすいのではないかと思う。

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